屋内園芸の観葉植物・多肉植物・エアプランツ基本
該当する植物
- 一般的な観葉植物(葉があるもの)
- 多肉植物
- サボテン
- エアプランツ(緑・銀)
上記の植物たちの育成に必要なもの
- 光(光合成)
- 室温(環境1)
- 湿度(環境2)
- 水遣り(土水・葉水)
植物の育成に共通する光合成のお話し
よく「植物を育てるためのライト」(LEDが多い)がありますが
必ずしも必要なものではありません。
光合成に必要な光の種類は『可視光』です。
つまり人が見て「光ってる」と認識できる光なら光合成はできます。
多いのが、
「日当たりの悪い屋内だと光合成がしにくい」
などと語るサイトや業者がいますが、
室温や湿度の管理がしやすく光の調節も簡単な屋内のほうが、
光合成を含めて観葉植物のような輸入植物には最適です。
※ゆえに「観葉植物」なのです
今回は植物が育つ時にもっとも理解が浅くなりがちな、
植物が光合成する仕組みから簡単に解説します★
光合成はどのような光を使っておこなわれるのか?
光合成において使うことができるのは
主に可視光といわれる人間の目に見える光です。
光には可視光以外に赤外線、紫外線といったものがありますが、
これらは、普通の光合成に使うことができません。
基本的にどのような光を使えるかは、
光合成色素がどのような光を吸収できるかによって決まります。
陸上植物ではクロロフィルが可視光線を吸収しているのですが、
バクテリオクロロフィルは赤外線を吸収するため、
バクテリオクロロフィルを光合成色素として持つ光合成細菌では、
赤外線を使って光合成を行なうことができます。
基本的に陸地に生えている植物は
クロロフィルのみかクロロフィル主体(つまり可視光線)で
大丈夫だと思って構いません。
※変異種は除きます
太陽の光は可視光を含みますから、当然、光合成に使われます。
別に直射日光でなくても構いませんし、
曇り空からの光でも光合成は進みます。
電球や蛍光灯でも充分強ければ大丈夫です。
非常に明るい環境を好む植物の場合は、室内では栽培しづらい、
ということはありますが、
その場合でも、原理的にはたくさん電球をつけて明るくしてやれば
きちんと光合成をするはずです。
さらに、最近は発光ダイオード(LED)を使って
野菜を栽培するなどということもなされています。
ただし、蛍光灯やLEDの場合は、光合成は問題なく行なえても、
光の波長に偏りがあるので、植物の形などは若干、
自然環境のものとは異なる場合があります。
園芸に人工の光を使う場合、変形や偏りのリスクだけはありますが、
農業など規格がある場合と盆栽などテンプレートな成長が必要なレアケース以外、
室内の明かり(+植物によっては普通のライトスタンド)があれば
充分に光合成をおこない成長すると言えるでしょう★