【KANZAS】CARRY ON WAYWARD SON – 自分のソウル曲メモ

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CARRY ON WAYWARD SON(LIVGREN)※非営利

Carry on my wayward son
There’ll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don’t you cry no more
Once I rose above the noise and confusion
Just to get a glimpse beyond disillusion
I was soaring ever higher
But I flew too high
Though my eyes could see
I still was a blind man
Though my mind could think
I still was a mad man
I hear the voices when I’m dreaming
I can hear them say

Carry on my wayward son
There’ll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don’t you cry no more

Masquerading as a man with a reason
My charade is the event of the season
And if I claim to be a wise man
Well it surely means
That I don’t know
On a stormy sea of moving emotion
Tossed about I’m like a ship on the ocean
I set a course for winds of fortune
But I hear the voices say

Carry on, you will always remember
Carry on, nothing equels the splendor
Now your life’s no longer empty
Surely heaven waits for you

疲れ果てた我が子よ、前に進むのだ
やがてお前にも静寂が訪れる
その重い頭を休めるが良い
もう二度と泣く事はない
かつて僕は騒音と混乱の上に立ち上がった
幻滅の向こうにある光を見る為に
かつてなく高く飛んでいたけど
あまりに高く飛び過ぎたんだ
この目は見据えてえていた
自分がまだ盲目であるって事を
この心は知っていた
自分はまだ何も知らないって事を
夢を見る度に聞こえてくる
あの声が聞こえてくる…….
疲れ果てた我が子よ、前に進むのだ
やがてお前にも静寂が訪れる
その重い頭を休めるが良い
もう二度と泣く事はない

大きな理由を背負った人間の振りをして
仮面をつけ踊っていたんだ
自分自身がまるで大きな出来事であるかのように
もし自分は賢者なのだと自惚れているのなら
それはいかに無知なのかという証明なのさ
荒れ狂う感情の嵐の中
僕は海に転覆した船のようだった
運命の風に任せて進路を決めていた
だけど今、あの声が聞こえてくる……

進め、お前は決して忘れないだろう
この輝きを越える物など無い事を
お前の人生はもう空虚ではない
その行く手には天国が待つのみだ

NIKKI’S NOTE

 天から声が聞こえてくる、という内容のこの曲が完成したのは1976年の事。今ではキリスト教信者で知られるケリー・リヴグレンも当時はまだ、その道には足を踏み入れてはいない。彼が本格的にキリスト教に目覚めたのが1979年の7月25日午前3時だという事だから、 その数年前に書かれた曲なのだ。

 この曲の一節を聞くと思い出すシーンがある。それは1991年にアナハイムで観たコンサートでの事だ。アンコールで 演奏されたこの曲の 「あまりに高く飛び過ぎた」という一節を歌うスティーヴは自虐的な表情を見せ、自分の頭を殴る仕種を見せた。思えば何と予言的な歌詞なのだろうか。まるでケリーはやがて自信過剰になってゆくスティーヴの未来を描いていたようにも思えるのだ。この曲の大ヒットによりカンサスはその地位を 築く事になるのだが、数年後ステーヴはソロ活動に専念する為、バンドを去る。やがてソロ活動も暗礁に乗り上げカンサスに復帰するのだが、この曲を 歌い続けるのがまるでスティーヴの宿命になっているようだ。言ってみればこの曲の中の、疲れ果てた息子とはスティーヴで、そしてそれに語りかけるのがケリーというようにも聞こえる。

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