【怪談ホラーまとめ】近所の廃墟が心霊スポット【オカルト部】ホラースポット情報

スポンサード リンク



【怪談ホラーまとめ】近所の廃墟が心霊スポット【オカルト部】
ホラースポット情報

オカルト部の動画チャンネルはコチラ⇒『ちょっと怖い2chの話』

【怪談ホラーまとめ】近所の廃墟が心霊スポット【オカルト部】
ホラースポット情報

【怪談ホラーまとめ】近所の廃墟が心霊スポット【オカルト部】ホラースポット情報

俺の卒業した高校は茨木にあります。

俺が、高校生の頃に住んでた近所に、
わりかし有名な心霊スポットがあったんです。

土日にもなると、バイクに乗ったガキどもの、
溜まり場になるような場所。

で、そいつらが肝試しとかで。

派手に叫んだりして騒いでたから、
かなり近所迷惑だった。

しかもその場所は、窓とか入り口は壊されまくって、
落書きとかもされて、メチャクチャ荒らされてた。

そこの心霊スポットは狭い、
一戸建ての洋館風の廃屋で、なんでも…

<一家惨殺事件が起きた家…>

<2階の一番奥にある書斎に行くと、
 髪を振り乱した子供に追いかけられる…>

とか、まぁ、何パターンかの噂があった。

まぁー、実際はただの廃屋らしくて、
そんな事件など、起きてなかったみたい。

夏休みで暇だった俺と数人の友達は、
ある作戦を実行した。

作戦内容はこうだ。

まず夕方に食料とか持ってって、
その心霊スポットの2階にある、例の書斎に潜む。

そして…
肝試しに来る奴らに対し、タイミング良く脅かす。

もし、うまいこと作戦が成功すれば…

「本当に幽霊が出る!!!」
「呪われたかも…」

などと噂されて、あんまり人が来なくなるはずだ。

なーんて思っていた。

まぁ…今、思うと。

そんな噂が立てば、
ますます人が来るだろ?って感じだけどさ…

とにかく、友達3人と、夕方5時過ぎに廃屋に行き、
そのまま書斎に向かった。

ちなみに俺は腕を青く塗って、
肝試しにきた人の、足首を掴んで驚かす役。

他の友達は、シクシク…と、
すすり泣くような声を出したり…とかだったと思う。

夏の夜7時。外が暗くなってきた。

外からガヤガヤ声がして、
俺たちは最初の獲物が来たことを、窓から確認した。

中学生くらいの、男3人組。

そいつらは、
ビビリながらも、書斎の中まで入ってきた。

俺は内心ドキドキしながらも、ゆっくり確実に、
一人の足首をガッチリと掴んだ。

タイミング良く驚かせたので、
そいつらは凄い悲鳴を上げて、全力で逃げていった。

俺らは嬉しくなって、
その後も来たヤツらを驚かしまくった。

本当は、明け方まで、
やり続けるつもりだったんだけど…

「さすがに、少し薄気味悪いな…」
「早く帰って、テレビ見たい…」

とかの意見が、友達から出てきた。

なので俺らは。

「じゃあ…9時半頃でラストにするか。」

って事になった。

かなりの数。(10グループくらい。)を、
驚かしたし、俺たちはまあまあ満足だった。

9時を過ぎた頃。廊下の方から足音が聞こえた。

「よし、また来たぞ…」

と小声で、友達に合図をして驚かす準備をした。

…でも、何かがおかしい。

廊下はボロいながらも、ジュウタンが
敷き詰めてあるから、足音はあまりしない。

とは言っても、年季の入った家だから。

「ギシィ…ギシィ…」

という、床がきしむ音はするんだけど。

「カツーン…カツーン…」

なんて音がするわけがない。

ハイヒールで無機質な固い床を、
歩いてるような…そんな音がする。

足音は段々と近づいてくる。

そして、書斎のドアが開いた。

「ガチャ…」

「あれ…?」

一瞬。

みんな固まってしまったが、
予想外なことが起こり、正直すこしビビった。

今まで来た奴らはドアを開けると、
眩しいくらいに懐中電灯で書斎を照らしてきた。

でも今は、部屋の中に光は無い。

真っ暗闇で物音ひとつしない部屋の中で、
俺たちは、息を殺して様子を探ってた。

ドアには誰かが立っているような気もするが…
真っ暗で見えない。

ドアを、ジィッ…と、凝視しながらも。

「もしかしたら人間じゃないかも知れない…」

と思ったそのとき、小さな女の子の声がした。

「パパ…?」

でも…それは、俺たちの後ろから聞こえてきた。

ほんの数秒、呼吸をするくらいの間。

気がつくと俺たちは、
よく行く近所のコンビニの駐車場にいた。

例の屋敷で子供の声は全員が聞いたし、
全員がその瞬間から、今、
この場にいるまでの記憶を、全員が失っていた。

「何だったんだ…?
ま、まぁ、貴重な体験だったっぽいし…
良しとしようぜ…」

俺たちは訳が分からないながらも、
暑い夏の夜なのに身体がブルブル震えていた。

そして各自。逃げるように家に帰り、
後日、学校で話し合い、
二度と廃屋に近づかないことを、約束した。

翌々日。

一緒に書斎に行った友人の一人が入院した。

精神科だった。話せなくなっていた。

友人はその後、東京の病院に行ってしまって、
会えなくなったので今は治ったのかわからない。

結局、あの屋敷に何かあるのか…?

それも未だにわからないが、俺は行きたくない。

【オカルトサークル(オカルト部)メンバー募集中】
※別窓が開きます

Similar Posts:

スポンサード リンク



スポンサード リンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする