【怪談ホラーまとめ】隣の家の末娘【オカルト部】
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【怪談ホラーまとめ】隣の家の末娘【オカルト部】
私の祖母は、大正の生まれ。
祖母が言うには。昔は。
「不思議な事が、よくあった…」と言う。
祖母が、まだ子供の頃の話し。
実家の隣の家は、
ただの鍛冶屋にしては、妙に羽振りがよかった。
何かと因業な性格の家だったので、
「この家は、悪い事して儲けてるのか…?」
と、近所でも噂があったらしい。
田舎特有の、妬みもあったのかもしれないが。
その鍛冶屋には。
祖母より4歳年上の末娘がいて、
幼い祖母も、よく遊んでもらっていた。
だが…ある時から。全然、姿を見せなくなった。
「色の白い綺麗な女の子だったので女郎に売った。」
などと。いろいろ、悪い噂もあったらしい。
だが実際には、本当のところは誰にも分からなかった。
ある日の朝がた。
祖母が隣の家との境になる庭で遊んでると、
鍛冶場の二階の窓から、隣の家の末娘が覗いている。
(あ、なんだ。やっぱり家に居たんだ。)
と、安心した祖母は、娘に挨拶の声をかけた。
すると…
娘は顔を窓から突き出したんだが、
返事もしないし、なんだかおかしい…
首が、首が不自然に細く、そして長いような。
窓の狭い隙間から、にゅるりっと首を伸ばし、
祖母のいる庭を、目をきょろきょろさせている。
(いつもと違う…?)
嫌な感じがして、祖母は慌てて自分の家に入った。
あとで、わかったことだが…
末娘の姿が見えなくなった頃。
末娘は、
ある病院に入院したのを見た、と言う人がいた。
末娘は相当、何かに病んでいたらしい。
しかし。入院の翌日、末娘は首をくくって死んだ。
心の病気だったらしく、
かなり追い詰められてのことだったそうです。
つまり…
祖母が最後に見た末娘は、
すでに、この世のものではなかったのだ。
つい最近。
私の家の隣の家のおじさん(末娘の甥にあたる)。
が、入院して、母が見舞いに行った。
帰りに、ふと、病院の駐車場で、
おじさんの病室辺りを見上げて…
母は、仰天したという。
おじさんが…
病院の窓から首を突き出し、
目を見開いてきょろきょろさせて。
こちらを見ていたからだ。
何とも薄気味悪かった…と、母は言った。
昔から何度か聞いた、
祖母の話も半分忘れていた頃のことです。
急に母からこの話を聞いたので、
今ひとつ、意味が分からないながら…
ものすごくゾッ…とした私でした。
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