【怪談ホラーまとめ】天井の四隅-降霊術【オカルト部】

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【怪談ホラーまとめ】天井の四隅-降霊術【オカルト部】

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【怪談ホラーまとめ】天井の四隅-降霊術【オカルト部】

【怪談ホラーまとめ】天井の四隅-降霊術【オカルト部】

寝る前に部屋や、
天井の四隅を見ると、幽霊が現われる。

そんな話を昔、友人から聞いたことがある。

私は霊感とか強い方でもなく、
怪奇現象も、体験したことがない。

だから、この話もほとんど信じていなかった。

随分と昔に聞いた話でもあったせいか、
まったく、記憶から失せていた。

しかし…

昨日は、飲み会があった。

帰宅した私は、ひどく疲れていた。

玄関の電気も点けず、
常に敷きっぱなしの、布団に仰向けになった。

酔いでグラグラと、意識がおぼつかない。

自分でも、
呑み過ぎだ…と、反省するくらいだった。

湿度の高い部屋のせいなのか…

ワイシャツが肌に吸い付くほどに汗をかくが、
たいして気にはならなかった。

私は酔っている時の特有の、心地よさに浸りつつ、
ただ、ぼんやりと天井を見つめていた。

不意に、そのとき過去の記憶が蘇った。

「寝る前に、
天井の四隅を見ると幽霊が現われるよ。」

あまりの懐かしさに、
私はその友人の顔を、脳裏に思い浮かべる。

「今度。電話でもしてみるかな…」

などと思いながら、
何かに引かれるように、視線は天井の隅へ動いた。

右下、左下、右上と…

仰向けになっているため、
体を動かさず、眼球だけをせわしなく動かした。

私はいるはずのないものを確かめるように、
ゆっくりと視線を巡らす。

最後に左上。

「何かあったらどうしようか。」

一瞬、そんな思いに喉がこわばった。

しばらく、眼をそこから放さずに、
一度まぶたを閉じて再び天井を見る。

部屋の中心には何もない。

「やはり、何も起らないじゃないか…」

安堵感と共に、
少しだけ緊張していた体がほぐれて脱力した。

「もう、寝てしまおうか。」

と思ったが、大量にアルコールを呑んだせいか?

便所に行きたくなった。

トイレまでそう距離もないので、私はやや、
面倒くさそうに身体を起こしてトイレに行った。

廊下の電気を点けて、
トイレの電気も、一緒に点ける。

わが家の便所の戸は、下が微かに開いていて、
そこから中の光が漏れるのがわかる。

景気のいい音とともに、体内から排泄物を出す。

用を足し終え、水を流そうとした瞬間…

背後で、廊下の床が軋んだ。

あまりにハッキリ聞こえたので、心臓が跳ねた。

私は思わず、眼を見開いて硬直した。

何分か動かずに…様子をうかがう。

いや…正確には、恐怖と緊張で動けずにいた。

空気が、じっとりと皮膚に絡んでくる。

湿気が、いまは妙にわずらわしい。

「背後に誰かいたら…
いや、いるはずはないのだけれど、万が一…」

などと思いながら、私はゆっくりと振り返った。

何もないし、誰もいない。

「貞子のようなものでも、
現われたらどうしようか…」

と、思っていた私は、
一人で照れ笑いをしつつも、胸をなで下ろした。

しかし…

トイレの扉、その下から誰かの足が見えるのだ。

扉の反対側に何かいる。

はっきりと見えた。

足の爪の赤いマニキュア、
おそらくは相手は女性であった。

私は恐ろしさのあまりに声も出ず、
立ちつくしたまま震えた。

しばらくして、
私に、この話を教えた友人を憎んだ。

扉の向こうのナニカは動く気配がない。

力が抜けてその場にへたり込んだが、
頭の中は、恐怖でいっぱいになっていた。

「このまま、死んでしまうのだろうか…」

と思いながら、トイレから出ることもできず、
年甲斐もなく膝を抱えて泣いた。

何分くらい、そうしていたかもわからない。

もしかしたら…
かるく一時間は過ぎていたかも知れない。

現実を拒むあまり、
顔を伏せていた私は、ゆっくりと顔を上げた。

しゃがんでいるので、
やや見えやすい扉の隙間には何も見えなかった。

それでも、出るのが怖かった。

「もし戸を開けた瞬間に…」

と思うと、今夜一晩。

ここで過ごすのも、悪くない、とさえ思った。

しかし私は、トイレの水を流し、
気合を入れ、壊すほどの勢いで扉を開けた。

外には、何もいなかった…

急いで寝室に戻り、部屋の電気を点ける。

すると、ぬるい風が通り抜けた。

窓が開いていたのだ…?

帰ってきたときは、
間違いなく、閉じていたはずだ…

依然湿度の高い空間で、私は冷や汗を流した。

そのあとは、
怖かったので、電気を点けたまま寝ました。

泥棒には思えなかったんですが、
その足が、幽霊だったのかも不明です…

酔っていて、
見てしまった幻覚にしてはリアル過ぎた。

それからの私は、どんな尿意があっても、
その後は絶対に、夜中にトイレに行けません…

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