ゲーム実況をするときに気を付けるルールと法律・規約まとめ

ゲーム実況はYouTubeやTwitchをはじめ、多くの動画プラットフォームで人気を集めているコンテンツですが、実は始める前に知っておくべき法律や規約が多数存在します。

これらを知らずに動画を公開すると、最悪の場合、法的トラブルやアカウント停止のリスクすらあるため注意が必要です。

本記事では、ゲーム実況に関わる主な法律と規約、注意点、そして実況を始める際に必要なツールまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

1. 著作権法とゲーム実況

ゲーム実況で最も重要なのが「著作権法」です。

● ゲーム画面の著作権

ゲーム内の映像やキャラクター、背景などの画面は、著作権法における「著作物」に該当します。つまり、これらを勝手に録画・配信する行為は著作権侵害になる可能性があります。

ただし、著作権法で認められている以下の範囲であれば、利用が認められる場合もあります：

引用：批評やレビュー、研究目的で必要最低限の範囲内で映像を使用する行為。
二次創作：自分なりの演出や編集を加え、新しい創作物として仕上げるコンテンツ（ただし、グレーゾーン）。

● ゲーム内音声・ナレーション

音声も著作物に含まれるため、実況中にゲームキャラクターの声やナレーションをそのまま流すことにも注意が必要です。特にストーリーパートはネタバレを含むため、メーカー側が配信を制限しているケースもあります。

● ゲーム内BGM（音楽）

BGMは特に厳しく著作権保護されており、自動でYouTubeなどのコンテンツIDに検出され、広告収益が制限される、または削除対象になることがあります。

2. 商標法にも注意

ゲームのタイトル、ロゴ、キャラクター名などは、商標登録されている場合があります。これらを商品名やサムネイル画像として無断で使用すると、商標法違反となるリスクがあります。

特に企業ロゴを加工したり、公式と誤認されるような使用は避けましょう。

3. 肖像権とプライバシー

ゲームキャラクターが実在の人物をモデルにしている場合や、実写映像と合成する実況では肖像権にも配慮が必要です。

顔出し実況では、自分以外の人物（通行人など）が映らないよう注意。
オンラインマルチプレイでは、他プレイヤーのIDやボイスチャットの内容も編集でカット、加工することが望ましいです。

4. 利用規約を必ず確認する

各ゲームには独自の利用規約や配信ポリシーが定められています。

任天堂、スクエニ、カプコンなど大手企業は、配信ガイドラインを公開しており、収益化の可否や禁止事項が明記されています。
一部のゲームでは、ストーリー終盤や特定のボス戦などを実況・配信禁止としている場合も。

利用規約に違反すると、配信プラットフォームだけでなく、ゲームアカウント自体が停止される可能性があるため、事前に必ず確認しましょう。

5. その他の法律と注意点

● 不法行為・名誉毀損

他プレイヤーへの誹謗中傷や、運営会社への根拠のない批判も「不法行為」や「名誉毀損」に該当する可能性があります。

● 差別・ヘイトスピーチ禁止

人種、性別、国籍、障害に関する差別的な発言は、各プラットフォームのコミュニティガイドラインで禁止されており、違反すれば即BANもあり得ます。

6. ゲーム実況に必要なツール

ゲーム実況を始めるには、以下のツール・環境を整えましょう：

ゲームキャプチャーソフト（OBS Studio, ShadowPlayなど）
音声録音ソフト/マイク（高音質マイクやUSBマイク）
動画編集ソフト（Adobe Premiere Pro, AviUtl など）
投稿プラットフォーム（YouTube, Twitch, ニコニコ動画など）

PCやコンソール機と合わせた適切な接続・設定も必要になります。

まとめ：ルールを守って楽しいゲーム実況を

ゲーム実況は誰でも手軽に始められる一方で、法律や規約への理解が欠かせません。

著作権・商標・肖像権の知識と、ゲーム会社の利用規約をしっかり把握し、他人を不快にさせない配慮をもって行動することが、長く活動を続けるための鍵です。

ルールを守って、安全で楽しい実況ライフを送りましょう！