体重計の設定、一般人男性とアスリート男性、どちらを選ぶべきか?
自宅で体重計を使用する際、設定で「一般人男性」と「アスリート男性」のどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。どちらを選ぶべきか、その判断基準は一体何なのでしょうか。
今回は、体重計の設定における「一般人男性」と「アスリート男性」の違い、それぞれの設定を選ぶべき人の特徴、そしてより正確な体組成測定のために知っておくべきことなどを、科学的根拠に基づいて詳しく解説していきます。
体重計の設定「一般人男性」と「アスリート男性」、
何が違うのか?
体重計の設定で「一般人男性」と「アスリート男性」が用意されているのは、筋肉量の違いを考慮するためです。
- 筋肉量と体脂肪率: 筋肉は脂肪よりも重いという特徴があります。そのため、同じ体重の人でも、筋肉量が多い人は体脂肪率が低く、筋肉量が少ない人は体脂肪率が高い可能性があります。
- インピーダンス法: 家庭用の体重計の多くは、体内に微弱な電流を流し、その抵抗値(インピーダンス)を測定することで、体脂肪率などを推定するインピーダンス法を採用しています。筋肉は電気をよく通し、脂肪は電気を通しにくいという性質を利用しています。
- 設定の違い: 「一般人男性」と「アスリート男性」の設定では、このインピーダンスの基準値が異なります。筋肉量が多いと想定される「アスリート男性」の設定では、より高いインピーダンス値を筋肉とみなすように設定されています。
どちらを選ぶべきか?その判断基準
どちらの設定を選ぶべきかは、あなたの生活習慣や身体の状態によって異なります。
- 一般人男性を選ぶべき人:
- 定期的な運動をしておらず、筋肉量が少ない人
- デスクワーク中心で、運動不足気味の人
- 標準的な体格の人
- アスリート男性を選ぶべき人:
- 週に3回以上、本格的な運動をしている人
- 筋肉量が多い人
- スポーツ選手やボディビルダーなど、身体を鍛えている人
正しい体重計の使い方と注意点
- 同じ体重計で継続して測る: 異なる機種の体重計で測定すると、数値が異なる場合があります。
- 測定する時間: 毎日、同じ時間帯に測定すると、より正確なデータが得られます。
- 水分量: 水分量によって体重は変動するため、測定する前にトイレに行き、水分を控えるようにしましょう。
- 食事: 食直後や運動直後は、体内の水分バランスが変化しているため、測定を避けましょう。
- 服装: なるべく裸足で、体に密着しない服装で測定しましょう。
- 体組成計の機能: 体重だけでなく、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベルなどを測定できる体組成計もあります。より詳細な体組成を知りたい場合は、体組成計の利用も検討しましょう。
より正確な体組成測定のために
体重計の測定値はあくまでも目安です。より正確な体組成を知りたい場合は、専門機関での体組成測定をおすすめします。
- DEXA法: X線を使い、骨密度、筋肉量、体脂肪量などを精密に測定する方法です。
- BIA法: 体重計と同じインピーダンス法を用いますが、より高精度な測定が可能です。
体重計の設定と体組成の関係まとめ
体重計の設定は、あなたの身体の状態に合わせて適切に行うことが重要です。
一般的に、筋肉量が多い人は「アスリート男性」の設定、筋肉量が少ない人は「一般人男性」の設定を選ぶのがおすすめです。
しかし、体重計の測定値はあくまで目安であり、より正確な体組成を知りたい場合は、専門機関での測定を検討しましょう。